Rías Baixas, Galicia
ガリシアの荒々しい大西洋岸に、ひとつの静かな灯台が立っている。
その足元の小さなセラーで、ほんのわずかな樽だけが、
市場ではなく、手渡しで届けるためだけのワインとして静かに造られている。
スペイン・ガリシア地方 Rías Baixas。
大西洋から吹きつける風と霧が、葡萄と人の時間をゆっくりと育てていく土地。
Faro Silencioso(静かな灯台)の足元にある小さなセラーでは、
商業的な量産ではなく、
特別な人にだけ手渡されるためのワインだけが静かに醸されています。
私たちのボトルは、ほとんど店頭に並ぶことはありません。
友人へ、パートナー様へ、そして最愛の人へ。
誰かの人生の節目にそっと寄り添うためだけに、
今日も樽の中で眠り続けています。
使用する葡萄は、Rías Baixas の中でもごく限られた区画のみ。
大西洋の潮風を真正面から受ける畑で育つ Albariño を中心に、
花崗岩質のミネラル豊富な土壌と、海に近い冷涼な気候が
きわめて高い酸と塩味を帯びたニュアンスをもたらします。
収穫はすべて手摘み。小さなケースで静かにセラーへ運ばれ、
果実の抽出の際には搾汁率を意図的に低く抑えることで、
皮由来の渋みや粗さを一切出さないようにしています。
可能な限り機械による処理を排除し、低温下でやさしく圧搾。
発酵には畑由来の自然酵母だけを用い、
補糖・補酸・香料などの添加は行いません。
こうして生まれるワインは、
研ぎ澄まされた酸と、海水の飛沫や濡れた花崗岩を思わせる
塩味とミネラル感を長い余韻として残します。
Faro Silencioso のワインは、テクニックではなく、
「場所」と「時間」をそのままボトルに閉じ込めることを目指しています。
Faro Silencioso の頂点に立つグラン・キュヴェ。
“Luz de Mi Alma” は、ワイナリーの哲学と個人的な物語を
すべて注ぎ込んだ、象徴的な一本です。
香りには、レモンピールや白桃、白い花、
そして雨上がりの石畳を思わせるミネラルのニュアンス。
口に含むと、凛とした酸が背骨をつくり、
海の塩気を連想させる塩味と、ほのかなアーモンドのニュアンスが
長い余韻となって静かに続きます。
北(Norte)と「1022」という数字の組み合わせは、
北風・北の海流・ある一日の記憶を暗示させる、知的な一本。
香りはライム、青りんご、白い花。
Luz de Mi Alma よりもわずかに軽やかで、直線的な酸と
シャープなミネラルが際立つスタイルです。
北緯 41°、大西洋。
地図上の一点をワイン名にしたこのキュヴェは、
テロワールそのものにフォーカスした海洋ワインです。
グレープフルーツ、洋梨、アプリコットのアロマに、
海風由来の塩気と、濡れた花崗岩のようなミネラル。
心地よいボリューム感とフレッシュさを兼ね備えています。
ミニマルな記号だけで構成された、コレクター向けの一本。
角度と方位を想起させる「112°N」は、
航海・針路・決断をテーマにしたコンセプトワインです。
より凝縮感のある果実味と、熟した白桃やネクタリン、
かすかなハーブとスモークのニュアンス。
重厚なフレンチオークが、海のミネラル感に陰影を与え、
非常に長い余韻を生み出します。
葡萄は単一またはごく少数の契約畑より、年間生産本数を限定して確保。
小さな樽と静かな地下室だけが、私たちの“工場”です。
詳細なスペックやテクニカルデータを語りすぎることよりも、
グラスの中で何が起きるかを最優先に考える。
それが Bodega Faro Silencioso の哲学です。
本ワイナリーのボトルは、原則として一般販売を行っておりません。
招待を受けた方、および特別なご案内(Invitation Code)をお持ちの方のみ、下記よりお問い合わせいただけます。